SOUL'd OUTって名前の最強の3人組を知っているか

行き場のない思いに苛まれて困ったので文章という形でこの思いを発散しようと思う。

タイトルにもあるSOUL'd OUTというグループが大好きすぎて仕方ないので死ぬ気でおすすめしたい。ざっと紹介するとSOUL'd OUTは邦楽のアーティストで、ヒップホップかロックなのかはたまたポップなのかよくわからない歌を出している。あとたまにバラードっぽい歌も歌っている。

このグループへの愛をこれを読んでくれた人たちに余すことなく伝えて、あわよくば一緒にハマってもらおうという魂胆である。

 

唯一無二さ

突然だが、今自分がハマっているアーティストのことを思い浮かべてみてほしい。あなたはそのアーティストと何歳の時に出会い、そして何年間聴き続けただろうか。現代は良くも悪くもコンテンツの生産と消費が著しい時代だから多くの人は長くても1年くらいと答えるような気がする。1年以上熱中できるアーティストに巡り会えた人がいるのなら素直にうらやましく思う。かくいう自分は、SOUL'd OUTに2年近くハマり続け、こればかりを聴き続けてきたが未だ飽きる気配などなく、まだこのコンテンツをしゃぶり尽くす気概である。スルメなどという言葉では言い尽くすことはできない。

昨今のコンテンツ消費の加速の要因は、とにかく「バズる」ことを意図してキャッチーさばかりを追い求めてきたことにあるのではないかと思っている。個人的な意見だがその結果、瞬間の風速は良くても一度風速が弱まると他のコンテンツの暴風になぎ倒されているような気がする、多分。(1年前に流行っていた曲が何か思い出すことも出来ないし。)ようはコンテンツの代替が可能なのである。

その点、SOUL'd OUTには「ヒップホップかロックなのかはたまたポップなのかよくわからない歌を出している」という唯一無二の長所が存在しており、一切の代替が効かないのである。つまり、これを読んでいる人もSOUL'd OUTの曲を聴いたことがなければおそらく類似の曲を聴いたことがないはずなのである。だからこそ一度でいいから聴いてみてほしい。最後におすすめを挙げるので、もし聴いてみて合わなければ、「こんな曲も世の中にはあるんやなあ笑」って思いで受け流してほしい。

 

とにかく楽しいということ

自分は音楽については全くの素人である。そんな自分が音楽について確かに思っていることは、楽しければいいだろうということである。素人が音楽を測るための物差しには楽しさの目盛だけが振ってあればとりあえずは十分なのだ。ベースラインがどうとか、ここのギターリフがどうだとか、ここの転調がどうだとかいうのは大事なことかもしれないが、そういったことは一旦置いておいてほしい。ちびっこだった頃に歌ったり、音楽を聴いたりするときにそんなことは一切考えていなかったはずである。楽しいから、自分の耳が喜ぶから、音楽を聴く。一先ずはそれで良いのではないか。その点、SOUL'd OUTはあらゆる手法で自分たちが音楽について無知だった頃の白紙の体験まで導いてくれる。謎にリズミカルなメロディとか時折挟まれる変な声とか。音楽を楽しむためには歌詞だって関係ない。だって何も聞き取れないのだから。(どういうこと?って思った人には是非一曲聴いてみてほしい。きっと言ってそうなことはわかるのに全然わからないという気分を感じられることだと思う。)

ただ聴いていて抜群に楽しいことは保証する。

一般的にキラーチューンと呼ばれる音楽には「その曲と言えば」、と言ったメロディや歌詞があると思うし、往々にしてそれらは聞き心地のいいものである。SOUL'd OUTの楽曲には、全てにおいてそういった箇所が存在している。

1曲聴いてみて、この曲をもう一回聴いてみたい、このアーティストの他の曲も聴いてみたい、そう素人に思わせる曲は間違いなく優れていると言えるだろう。その点、自分はSOUL'd OUTについて何も知らない頃に聴いた1曲からほとんどの曲を聴き尽くすまでに至っているのだから、個人的にその卓越性には疑う余地がないが、ただ自分の好みに合致していた可能性も否めない。

 

楽しみ方の幅広さ

一般に音楽の楽しみ方といえばどんな物があるだろうか。自分が思うものとしては以下である。

・聴く楽しみ

・歌詞やメロディを紐解く楽しみ

・歌えるようになる楽しみ

このうち、この項では3つ目について取り上げる。気に入った曲は歌えるようになるまで聞き込むという人は多いのではないだろうか。自分もそういった人種の一人である。前述したように、SOUL'd OUTの曲はまず聞き取るのに難儀する。だから当然、歌うのにも苦労するのだが、前述したような頭にこびりつくフレーズを口に出したり頭で繰り返しているうちに他の部分もなんとなくわかってきて、なんとなく歌ってみるようになる。この時も、リズム感が抜群にいいから歌っているときは抜群に楽しいし、長めのフレーズを歌えるようになったときの心地よさと喜びもひとしおである。このように、1曲を歌えるようになるまでもかなりの時間がかかるので、それがSOUL'd OUTというコンテンツの息の長さをもたらしている一因ではないかと思っている。

 

歌詞とメロディの作り込み

ここから先はSOUL'd OUT初見の人には関係のないことになるかもしれないので、興味がなければ読み飛ばして貰いたい。前項において、楽しむためには歌詞は関係ないということを述べた。それと歌詞の作り込みという考えは矛盾するように思えるかもしれないが、SOUL'd OUTの曲は歌詞とメロディの完成度が極めて高いのだ。一曲一曲のコンセプトや世界観がしっかりと作り込まれており、韻を踏む際にもそうした世界観にそぐわない言葉は使われていない。例えば自分の大好きな「ルル・ベル」では小悪魔的な女子に振り回される一般男性とそれには振り回されないという意思を持ったSOUL'd OUTの面々が鮮明に描かれているし、イントロのヒールでコツコツ歩く音なんてそんな女性の人物像を表しているようで、何度聞いてもおしゃれすぎて震える。ちなみにこの曲のサンプリング元になったLuther Vandrossの「She's A Super Lady」は曲名からもわかるようにある女性の素晴らしさを賛美する曲であるというのがまた面白いと思う。また、「ALIVE」では夢破れた一人の人間が再び夢を追うまでの過程が描かれているし、「To All Tha Dreamers」は人々の夢をただひたすらに応援する曲だったりと、その曲のコンセプトが非常に明快である。To All Tha Dreamersにはそのコンセプトの強さのおかげで受験生だった頃には何度も元気をもらったし、命の恩人と言っても過言ではないほどに救われた。このように、曲毎のコンセプトが際立っているのは明確な強みだろう。

 

おすすめの曲

書いていたら想像以上に楽しくなってしまって結構な量を書いてしまったし、まだまだあふれる感情を抑え切れそうにないが、とりあえず最後にオススメの曲を挙げて一先ず終わりにしようと思う。

たくさんオススメしても聴く人からしたら困るだけだと思うので、ぱっと2曲だけ挙げる。

「To All Tha Dreamers」

上述した曲である。ひたすらにいい曲だし元気をもらえる。あと割と聞き取りやすいから初めて聴く人にいい気がする。

www.youtube.com

 

・「COZMIC TRAVEL」

自分がSOUL'd OUTにハマるきっかけになった曲。上述した聴く喜びに特化しており、聴いているだけでなんだか楽しくなる。歌詞は何を言っているかわからないだろうがメロディも歌詞も頭にはきっとこびり付くと思う。聴いているうちになんとなくリズムがわかってきて聴き終わる頃には音楽にあわせて「テレッ テレッ」って言っているかもしれない。

www.youtube.com

 

 

最後に

こうした文章を書くのは初めてなので読みづらいところも多々あったかもしれないが、書いていてとても楽しかったし、もし最後まで読んでくれた人がいるのなら精一杯の謝意を示したい。どんなことでも気になったところがあれば是非反応をもらえると嬉しいです。